2013年度SCC公開講座

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回
ロボットDEサイエンス スポーツDEサイエンス 最先端科学DEサイエンス 医療DEサイエンス 姫路城DEサイエンス

ロボット

DEサイエンス

(6月22日実施)

スポーツ

DEサイエンス

(7月20日実施)

最先端科学

DEサイエンス

(10月5日実施)

医療

DEサイエンス

(12月14日実施)

姫路城

DEサイエンス

(3月22日実施)

 

第5回「姫路城DEサイエンス」

 姫路城DEサイエンス

~サイエンスのチカラを肌で感じよう~

 

姫路城DEサイエンス [5866KB pdfファイル] 

日時

3月22日(土) 13時~15時

場所

姫路市立姫路高等学校 本館4階 視聴覚室

講師

小林正治氏

姫路市城周辺整備室(姫路城改修担当)

 


  第5回は姫路市城周辺整備室姫路城改修担当の小林正治先生にお越しいただき,姫路城改修にまつわるサイエンスについて講義していただきました。

 まずは姫路城(1600年に池田輝政によって建設着手)の修理履歴や修理の進め方について学びました。修理の方法には(1)解体修理,(2)半解体修理,(3)部分修理,(4)屋根葺き替え,(5)そのほか があり,「昭和の大修理」では大規模な(1)の解体修理,今回の平成の修理は(3)と(4)による化粧直しの修理ということです。修理を行うためには各種調査が必要で,平成17年から21年にかけて実測調査(図面作成),破損調査,構造調査(構造部材の強度や耐震性能の評価)が行われました。この調査にはラジコンヘリによる撮影や望遠レンズでの撮影,最先端の3Dレーザー測量(誤差3mm!!)による測量,打音やサーモグラフィによる調査等が用いられました。今回の3Dレーザー測量と昭和の大修理の際の技術者による図面を比較すると驚くほど一致しており,当時の日本の技術者や職人さんの技量の高さに驚嘆です。また,構造調査(耐震診断)で姫路城のある姫山の地盤調査や,長押や壁,建具の強度が調査研究(実物大モデル実験と構造解析)され,山崎断層による地震(震度7レベル)が起こった際に姫路城が耐えられるかという観点から修理計画が作成されたそうです。大切な国宝,世界遺産である文化財の修理には最新の注意が必要です。

・必要以上の解体をしない,できるだけオリジナルの部材や古い仕事を残す

瓦などは原則再使用

漆喰は再使用できないが,土は再び練り直して使用

再使用できないものも後世のために資料保存

・構造上の欠陥については現代の技術を用いて補強

最先端の科学によって姫路城を図面化し,姫路城を科学的に解明

・構造補強はなるべく目立たない場所を検討し,文化財の持つ価値を損ねない

未来に,より良い補強方法が見つかった場合のために,取り外しできるような補強を行う

 耐震診断だけでなく,壁土の成分分析やいぶし瓦のいぶし膜の分析,漆喰の黒カビ対策のための調査研究と対策なども行われたそうです。

 旧来の修理では,職人さんや技術者の経験・知識・勘などに頼っていた部分が,科学的分析や検査の発達により,より厳密は修理が可能となり,当時の技術史の解明にも寄与しています。今後,ますます科学的手法による調査・分析は重要な分野となっていくことでしょう。

 ご来場いただいた皆さま,まことにありがとうございました。

 

受付 ご挨拶 お話1
受付はこちらデス ご挨拶 小林先生の講演
お話2 表彰 SCC委員長
3Dレーザー測量...

第4回医療

の優秀レポート表彰

SCC委員長の原先生

による公開講座まとめ

第4回「医療DEサイエンス」 

医療DEサイエンス

~サイエンスのチカラを肌で感じよう~

 

医療DEサイエンス [1293KB pdfファイル] 

日時

12月14日(土) 13時~15時

場所

姫路市立姫路高等学校 本館4階 視聴覚教室

講師

遠藤宏和氏

神戸総合医療専門学校 臨床工学科

 


 第4回は神戸総合医療専門学校臨床工学科より遠藤宏和先生にお越しいただき,理工学(サイエンス)が医療に果たす役割について「命を支える医療工学」と題して分かりやすくお話しいただきました。

 臨床工学技士とは医学と工学の専門知識を備えた医療分野の技術者です。先進医療を支える医療機器には,CT,MRI,心電図,電気メス,除細動器,ペースメーカー,人工呼吸器,人工心肺,人工透析などさまざまな機器があります。これらの操作よよび保守点検,管理を行う重要な仕事が臨床工学技士の仕事だそうです。医師と先進医療機器,そして患者さんとをつなぐ重要な役割ですね。これらの機器の役割について動画などを交えながら解説していただきました。印象的だったのは,これら機器の原理やデータの解析法が中学や高校の理科(=サイエンス)や数学で学んだことの組み合わせや応用であることです。基礎がしっかり理解できてこそ,先進医療に広がるのですね。

 また,後半の部では実際に医療機器を3つ体験させていただきました。(1)スパイロメーター,肺気量測定です。換気障害の発見に役立つそうです。(2)パルスオキシメーター,血中の酸素飽和度の測定です。酸素がヘモグロビンに結びつくと赤くなることを利用しLEDとセンサーを組み合わせて検出しています。(3)電気メス,高周波電流を用いて生体組織の切開や凝固を行う医用機器です。実際にリンゴやミカンを電気メスで切開させていただきました。体験者からは滑らかに軽く切開されていくことに驚きの声が上がっていました。

 たくさんの方にご来場いただき,誠にありがとうございました。

 

挨拶 遠藤先生による講演 手術のワンシーン
電気メス 切開にチャレンジ 滑らかに切れます
スパイロメーター  パルスオキシメーター

第3回最先端科学

の優秀レポート表彰

 

第3回「最先端科学DEサイエンス」

最先端科学DEサイエンス

~サイエンスのチカラを肌で感じよう~

 

最先端科学DEサイエンス [704KB pdfファイル] 

 

日時

10月5日(土) 13時~15時

場所

姫路市立姫路高等学校 本館4階 視聴覚教室

講師

高田昌樹氏

理化学研究所 放射光化学総合研究センター副センター長

高輝度光科学研究センター 利用研究促進部門部門長

東京大学大学院 新領域創成科学研究科物質系専攻連携講座教授

 


  第3回は理化学研究所,放射光化学総合研究センター副センター長,高田昌樹先生をお招きして,兵庫県が誇る最先端の科学について講義をしていただきました。

 兵庫県には,サイエンスにおける「世界一」が3つあります。世界一強力なスーパーコンピュータ『京』,世界一明るいX線と世界一光の波長が短いレーザーの光を創り出す実験施設である『SPring-8』と『SACLA』です。これらの施設がなぜつくられたのか,そして何に利用されているのかなど,科学の歴史にも触れながらわかりやすく解説していただきました。X線の発見,見えない光で目に見えないものを見る方法,日本の技術を結集したSPring-8とSACLA(純国産の技術だけで作られているそうです!日本の技術ってスゴイ!),そしてSPring-8やSACLAから得られた膨大なデータを「京」を利用しての解析へという流れを学びました。我々に身近な商品もこれらの施設による地道な研究から,より快適な商品へと進化しているのだそうです。

 先生に紹介していただいた科学者のことば。

 「その科学は何の役に立つのか?」

 「何も役にはたちません。しかし,守に値する国(国の威信)をつくることができる。」

 また,キューリー夫人はこう残しているそうです。

 「科学はすぐに役に立つことと結び付けて考えるべきではない。美しさそのものを探究すれば,役に立つチャンスはいつでもやってくる。」

  たくさんの方にご来場いただき,誠にありがとうございました。

 

受付 開会の挨拶 講師の先生の紹介
受付(SCC2年生) 開会の挨拶です  講師の先生の紹介 
SPring-8について 講師の先生
SPring-8について  高田先生の熱のこもった語り  X線の発見について
 SPring-8,SACLAが解明する科学 質疑応答 第2回の優秀レポートの表彰
SACLAが解明する科学  質疑応答も活発です!

第2回スポーツDEサイエンス

の優秀レポート表彰

 

第2回「スポーツDEサイエンス」

スポーツDEサイエンス

~サイエンスのチカラを肌で感じよう~

 

スポーツDEサイエンス [2735KB pdfファイル] 

 

日時

7月20日(土) 13時~15時

場所

姫路市立姫路高等学校 本館4階 視聴覚教室

講師

大窪伸太郎氏

株式会社アシックス スポーツ工学研究所主任

義肢装具士

 


  第2回は,スポーツを支えるサイエンスについて,アシックスのスポーツ工学研究所,大窪伸太郎先生をお招きして,シューズやサポーターなどを開発している現場の話を聞くことができました。競技用シューズ製作で培った科学的なノウハウがパンプスやビジネスシューズに活かされていることや,人間の持久力や瞬発力なども科学的な測定で予測可能であることなど,サイエンス好きな参加者には目を輝かせる内容ばかりでした。講演の後半には,ハイスピードカメラを使用し,ジャンプした時にかかる力(足のゆがみ)を視覚的に見せていただいたり,足裏にかかる圧力を測定し,モデル生徒の足の分析などをおこなって頂きました。たくさんの質問も飛び出し、活発な公開講座となりました。

 たくさんの方にご来場いただき,誠にありがとうございました。

 

本日の資料 SCC2年による受付  講演の様子
シューズの科学! 講演の様子 真剣に聞き入っています
模擬実験 測定結果

第1回ロボットDEサイエンス

の優秀レポート表彰

 

第1回「ロボットDEサイエンス」

ロボットDEサイエンス

~サイエンスのチカラを肌で感じよう~

 

ロボットDEサイエンス [657KB pdfファイル] 

 

日時

6月22日(土) 13時~15時

場所

姫路市立姫路高等学校 体育館

講師

中村素弘氏

姫路ソフトワークス代表取締役。ロボット製作者。トランスフォームロボット「HSWR-07」,女性型ロボット「りりあ」など,ロボット製作者としても名高い。デアゴスティーニ・ジャパン「週刊ロボゼロ」の製作者。姫路ロボ・チャレンジ実行委員長。

 


  二足歩行ロボット製作者として名高い中村素弘氏を講師としてお招きし,第1回SCC公開講座を実施しました。二足歩行ロボットを製作するきっかけから,人間にとっては簡単な動作である歩行をロボットで実行する難しさや,それらの諸問題を解決していくプロセスなどをお話ししていただきました。実際に二足歩行ロボットのデモンストレーションを見せていただき,動きのしなやかさや性能の高さに感嘆の声が上がりました。講演会終了後も,ロボットに関心の高い生徒と中村先生とが熱心に議論を交わしました。

 たくさんの方にご来場いただき,誠にありがとうございました。

 

SCC2年による受付 資料とSCCクリアファイル SCC2年による進行
講演の様子(1) 講演の様子(2) ロボットのデモ
ロボット!(1) ロボット!(2) 質疑応答

 


 

主催 姫路市立姫路高等学校サイエンスキャリアコース

共催 姫路市立姫路高等学校PTA